ゆとりローンの落とし穴(住宅ローンの支払い)

ゆとりローンと呼ばれるものがかつてありました。かつてといってもそれほど古い話ではなく、その名前を知っているという人も多いのではないでしょうか。1990年初頭のバブル経済の崩壊以降、給与の昇給の頭打ち、ボーナスカットなどで住宅ローンの支払いは厳しくなり挙句の果てのリストラでせっかくのマイホームを手放すという人が続出した時期がありました。それは無理なローンが原因であったことは間違いないのですが、まもなく始まったのがゆとりローンです。これは最初の5年は驚くほど低い返済金額を設定し、後は5年後10年後に段階的に支払金額を増やしていくというものです。平成4年に開始しましたから、まさにバブル経済が弾けて以降それほど年月が経っていない時期ということになります。ゆとりローンの名に恥じないような返済金額の低さが人気を呼んで多くの人がこのゆとりローンを組んだのですが、6年目11年目で増額される住宅ローンの返済に耐えられずに返済ができなくなったという人が数多く出たのです。これはまさにバブル経済の時代を何も反省していないローン形態といえるでしょう。頭金もそれほど用意しなくても住宅ローンを組めるという敷居の低さもあったのは間違いありません。しかし、返済額の低さはそれだけトータルでの総返済額を押し上げる形になります。それがどこかで反動となって出てくるのが6年目11年目という段階を経て上がる返済額に反映されていたのです。それをしっかりと認識しなければいけませんし、このゆとりローンは平成12年には廃止されてしまうという結果になりました。

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